骨粗しょう症を知る

骨粗しょう症を知る 骨粗しょう症の骨の状態

骨粗しょう症とは、骨のカルシウム量(骨量)が減り、
骨がスカスカになる病気です。

骨のカルシウムが減っても自覚症状はありません。
本人も周りにいる人も気づかないうちに進んでいきます。



一般的な人の骨

骨粗しょう症の人の骨

変化はまず背中から
骨の変化は海綿骨(やわらかい骨)の多い
背骨から始まることが多いです。

骨量が減り骨梁が細くなるので、ちょっとした
ことで背骨がつぶれて変形し、背中が丸く
なったり身長が低くなったりします。

背骨がつぶれて変形すると、その周囲にあった神経が圧迫されて
激しい痛みや手足のしびれを感じることがあります。

背中が痛い、腰が重い
骨粗しょう症が進行すると、背中から腰に
かけて痛みやだるさを感じることがあります。

これは、背骨が曲がったことにより、周辺の
筋肉がそれを支えようと引っ張られることに
よるものです。

内臓にも影響がでることがあります。
背骨が曲がることにより、肺や腹部が圧迫されて
息切れや食欲不振、便秘などがおきることがあります。
一番怖いことは、「骨折しやすくなる」こと
脊椎(背骨)の骨折は、骨量が減る
ことが原因ですが、大腿骨や手首の
骨折は転倒が主な原因となります。

高齢者にとって骨折は治るのに時間が
かかり、体を使わないうちにさらに
筋力が低下したり、「また、骨折する
のではないか」と不安になるあまり、何ごとに対しても無気力になり、
認知症に発展する可能性もあります。

そして、骨折した部位によってはそのまま寝たきりになることも
少なくありません。

いずれにしても、QOL(生活の質)が大幅に損なわれることにも
なりますので、とにかく転ばないように気をつけることが重要に
なってきます。